だらだらとした映画語り【チャット】

映画をチャットにして語っています

ゲット・アウト【ノベライズ版】第4話

 

俳優の紹介

 

門平 善照(かどひら よしてる)。映画で男側の主要人物。20歳の大学生。日本人。細身。

美雪 雪音(みゆき ゆきね)。映画で女側の主要人物。20歳の大学生。日本人でロングヘア。きゃしゃで胸はCカップ

宮本 言左衛門(みやもと ごんざえもん)。映画で門平の親友。20歳の侍。日本人。刀を所持。ボサ髪のチョビヒゲ。

リアナ 恵子(りあな けいこ)。映画で美雪の親友。20歳のお嬢様。外国人と日本人のハーフで、巨乳。体型はスマート。

萌美(もえみ)。映画で殺人鬼(悪役)の立場を取る主要人物。6歳の妖精さん。幼女。小柄で、金髪碧眼。ロングヘア。普段着は白いワンピース。

因幡 雄介(いなば ゆうすけ)。ノベライズの最後に解説を加えるライター。俳優として登場することはない。(と思う)

 

今回の作品紹介

 

inaba20151011.hatenablog.com

 

inaba20151011.hatenablog.jp

 

inaba20151011.hatenablog.jp

 

inaba20151011.hatenablog.jp

 

 映画『ゲット・アウト』を紹介

 

f:id:inaba20151011:20180515074833j:plain

 

あらすじ

 

パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」「ヴィジット」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作し、アメリカのお笑いコンビ「キー&ピール」のジョーダン・ピールが初メガホンをとったホラー。

 

 低予算ながら全米で大ヒットを記録し、第90回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。

 

 アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待される。

 

 過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。

 

 しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくる。

 

幼女に疲れたら熟女だよね【チャットノベル】

 

 手術服を着た萌美の弟がやってきた。
 点滴を持ってきている。


 手術前の日本人の拘束具を外していき、

 

「脳みそ取り出したら、猫耳をつけて、お前を映像に録画して投稿してやるよ」

 

そんなんじゃ、チャンネル登録数は増えねぇよ!


「ふぐっ!?」

 

 地獄突きを喉に一撃。


 萌美弟は鼻水を飛び散らせ、泡をふいて気絶した。


 助かった。これを耳に入れて正解だ。
 耳から、イスからほじくったクッションの綿を取り出す。


 手を拘束されてるのに、どうやって入れたんだという疑問はなしだ。


 手術室では、萌美父とハゲた男がいた。


 ハゲた男の頭はすでに開けられ、脳みそがのぞいており、意識を失っているようだ。
 萌美父は取り出したからっぽの頭蓋骨で、プリンを作っていた。


 後ろからそっと近づき、

 

わっ!!


「のうっ!?」

 

 萌美父は天井まで跳び上がり、頭を突き破る。
 俺の頭上でぷらぷらと、二本の足が揺れていた。


 手術室から出て、階段を上がっていくと、一階通路に出た。


 あそこは入ってはいけないと言われた地下室だった。


 気配がしたので、壁に隠れると、紅茶のカップを持った萌美母が近づいてくる。
 俺は素早く彼女に近づき、両手で持ち上げる。


 萌美母は不敵な笑みを浮かべ、

 

「あら? 私を抱っこするつもりなの?」

 

違うね。高い高いだ!


「こわああああああああああいっ!!」

 

 悲鳴を上げて気絶。


 高所恐怖症だと聞いてたので、効果は抜群だった。


 車のキーを取りにいき、車に乗り込む。
 エンジンをかけて、萌美の実家から逃げ出した。
 助手席には、彼女の携帯電話がある。


 俺は手をのばしていた。
 その手を強く握る。

 

 ――くそっ!

 

 未練を断ち切らなければ。


 俺は、ロリコンじゃないんだ!!


 萌美のかわいらしい行動や言動が頭の中を駆け巡る。
 ペットの犬をワンワンと言ったり、リボンでツインテールにして見せて、俺に笑顔をふりまいたり、日本のお餅を持って「これでおばあちゃんの年金使い放題だね」と小悪魔的な笑みを見せたり……。


 あっ、やべ。マジで涙出てきた。

 

『逃がしませんよ。お兄ちゃん』

 

 携帯から音声が飛び出てきた。


 ビクッと、身体を跳ね上げると、サイドミラーに何かが写った。


 般若の仮面をかぶった、日本人女性の使用人だ。
 萌美と一緒に、写真に写っていた日本人。
 刀を持って、サイドガラスに突き刺してきた。

 

うおっ! 危ねぇ!

 

 目の前を刃物が通りすぎる。


 一撃を外して、日本人女性は失速。


 だけどまだ俺を追ってくる!

 

ぐわっ!?

 

 車がガツンと揺れた。


 リアハッチに何かがとりついている。


 両手を金属の刃物に変えた、日本人男性の使用人だった。
 両足を地面にこすらせ、火花を散らしながら、車から離れようとしない。

 

なんじゃありゃあっ! ア○ンチャーズかっ!

 

『おばあちゃんと、おじいちゃんです』

 

もう人間じゃねぇだろ!

 

 脳を入れ替えただけで、あんなのになるか普通!?


 ベコンと、車の屋根がヘコむ。
 何かが上から落ちてきた。


 まさか……。


 車の屋根を指が貫き、ベキベキベキベキと開いていき、隙間から無感情な一つ目が俺を見つめ、

 

 

お兄ちゃん。だいしゅき

 

 

いやあああああああああああああああっ!!!!

 

 俺の中でかわいらしい萌美が今死んだ。


 チカッと、何かが光った。

 

「おふっ!?」

 

 運転席まで走ってきた、日本人女性の使用人もとい、萌美の祖母が後ろにふっとんだ。


 リアハッチにとりついた日本人男性の使用人こと、萌美の祖父には、頭頂部に手裏剣のようなものが刺さっている。


 車の前面に黒い影が、腕を組んで立っていた。

 

あれは、ニンジャ? はうっ!

 

 萌美の額に手裏剣が刺さる。


 俺はブレーキを踏みしめた。
 そのいきおいで、萌美は森の奥へと飛んでいった。


 息をぜいぜいと吐いていると、コンコンと車のガラスがたたかれる。


 言左衛門だ。


 指で、運転を代われと言ってる。
 うなずくと、わざわざ割られたガラスからスルーと入ってきた。
 忍者コスプレ姿で。


 俺は助手席に座る。

 

妖精は森に帰ったようでござるな

 

……どうしてここが?

 

友である亀忍者に聞いたら、あの一家はミュータント登録しているようでござってな。住所はちゃんと登録してあったでござる

 

そうか

 

 ガラスの向こう側に闇の森が広がっている。


 萌美に未練がないと言えばうそになる。
 俺は本気で彼女を愛でていた。


 悲しくなってきたので、

 

……ひんっ!

 

ガチ泣きでござるな。これを見て中和するがよかろう

 

 言左衛門が、そっと、俺の太ももに何かを置いた。


 映画『ミザリー』のDVDだった。


 凶暴なおばさんが、作家を監禁して小説を書かせるという話だ。


 家に帰って、ふたりで日本酒飲みながら、大いに悲鳴を上げた。


ゲット・アウト【了】

 


『ライターのコメント』

 監督のジョーダン・ピールは黒人で、よく黒人をネタにするコメディアンです。
 それでこの映画は黒人ネタ満載で、ブラックジョークが好きな人にはたまらない内容になっています。
 文化の違う日本人にはなじみにくかったかな?