映画チャットノベライズ(笑)

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ジグソウ ソウ・レガシー【ノベライズ版】第2話

 

俳優の紹介

 

門平 善照(かどひら よしてる)。映画で男側の主要人物。20歳の大学生。日本人。細身。

美雪 雪音(みゆき ゆきね)。映画で女側の主要人物。20歳の大学生。日本人でロングヘア。きゃしゃで胸はCカップ

宮本 言左衛門(みやもと ごんざえもん)。映画で門平の親友。20歳の侍。日本人。刀を所持。ボサ髪のチョビヒゲ。

リアナ 恵子(りあな けいこ)。映画で美雪の親友。20歳のお嬢様。外国人と日本人のハーフで、巨乳。体型はスマート。

萌美(もえみ)。映画で殺人鬼(悪役)の立場を取る主要人物。6歳の妖精さん。幼女。小柄で、金髪碧眼。ロングヘア。普段着は白いワンピース。

因幡 雄介(いなば ゆうすけ)。ノベライズの最後に解説を加えるライター。俳優として登場することはない。(と思う)

 

今回の作品紹介

 

inaba20151011.hatenablog.com

 

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 映画『ジグソウ ソウ・レガシー』を紹介

 

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あらすじ

 

 猟奇的な殺人鬼ジグソウによって密室に閉じ込められた人々が生存をかけたゲームに挑む姿を描き、「世界でもっとも成功したホラーシリーズ」としてギネスブックにも記載された「ソウ」シリーズの7年ぶりとなる第8作。

 

 監督は「プリデスティネーション」で知られる双子の兄弟ピーター&マイケル・スピエリッグ、脚本は「ピラニア3D」のピーター・ゴールドフィンガー&ジョシュ・ストールバーグのコンビが担当した。

 

 ある密室に男女5人が監禁される。5人は目の部分をくりぬいたバケツを頭にかぶせられ、身体は鎖につながれており、対面する壁には一面に鋭い刃が光っていた。

 

 一方、刑事のハロランとキース、検視官のローガンとエレノアは、町中の公園で発見された死体を検証していた。死体の無残な様子から10年前に死んだはずのジグソウの手口が浮かび上がり、死体に埋め込まれていたUSBメモリを確認すると、「ゲームは始まった。4人の罪人が犯した罪が償われるまで終わらない」というジグソウの声が響きわたる

 

第2の試練ぬいぐるみ地獄【チャットノベル】

 

 再生ボタンを押してみる。
 突然注射器が3本、天井からつるされた。


 美雪と言左衛門はあとずさり、リアナはつまずいて後ろに転ぶ。

 

『にいにとねえねは、萌美のせいでこんなことになってると思ってるよね? 勘違いしてるよ。にいにとねえねは悪いことをしたって、正直に言わなきゃだめなんだよ』

 

 翻訳すると、俺たちが何か悪いことしたから、ここに連れてこられたってわけか。


 ほんと通訳できるお母さんきて! お願い!

 

『萌美ね。にいにとねえねにお注射したの。あと10分ぐらいで死ぬよ。生きたいのなら、その注射器に入ってる解毒剤を注射してね。1本は酸が、もう1本はコーラが入ってるから』

なんですって!? 1本空の注射があるけど!

 

 美雪がビシッと、空になった注射器を指さす。

 

『コーラは喉が渇いたから飲んじゃった。えへへ。おいしかったな。イチゴケーキ食べたい』

 

 プツッと、音声が切れた。
 みんなぼうぜんとなった。


 なんか、つじつまが合わねぇ!


 同時に鎖が動き出す。
 アヒルのおまるが、天井に引き上げられていった。


 あっ、俺たちを宙づりにするつもりだったのか?


 どのみち抜けてただろうから、意味なかったけどね。

 

どれが酸入りの注射器なんですかぁ?

 

 リアナが青い顔をしている。


 3本のうち、1本は空だから、2分の1の確率だ。

 

これでござるよ

 

 言左衛門が注射器を持って差し出した。

 

なんでわかったのよ?

液を出してみたら、床が溶けたでござる。ということは、この溶けない液体が解毒剤でござる

……えっ?

 

 美雪がアングリと口を開けた。


 ……そりゃ出してみりゃ、わかるよな!


 なんて緊張感のないデスゲームなんだ。


 頭いっさい使わないんだけど!

 

あははっ! バカだわこの子! バーカバーカ! こんなことで私たちを殺せると思ってるの?

 

 解毒剤をしっかりと注射した美雪が、萌美を罵倒し始める。


 解毒剤を注射しつつ、

 

おいおい。まだ幼い子供なんだから、のってやれよ

あんた何言ってんの? 幼いからこそ世の中の厳しさを教えてやるのよ! この世界はね、焼き肉定食なのよ! 肉食い放題で店長が嫌がるのは、実は値段の高い野菜なのよ!

それ言っても、あの子にはわからんと思うぞ?

 

 美雪は焼き肉が食いたいから荒れてるようだ。


 リアナが注射器を指さし、

 

何か番号が書いてますよ?

 

 注射器に数字が書かれてある。


 鎖で閉じられた扉を見て、ピンときた。


 ナンバー錠があって、この番号を入力すれば開くはず。


 さっそく鍵をイジってみると、『0000』で開いた。
 数字を入れ忘れている。


 美雪は真剣な表情でコクリとうなずいたが、言左衛門とリアナは半笑いだった。


 鍵を開けて次の部屋に入る。


 壁は木造、床は石で、藁が乱雑に散っている。


 鉄柵の向こう側にガラス窓があって、のぞくと畑が広がっていた。
 どこかの田舎のようだ。
 動物の臭いがするのは、何かを飼っていたからか。


 美雪が「あっ!」と、何かを見つける。

 

『ここからでると、わながはつどうするの。でるぅ?』

 

 ドアに汚い字のひらがなで、紙がはりつけてある。


 美雪はガツガツと、ドアに向かい、

 

バカにしないで!

おっおい。わながあるって……

発動しないわよ! だって犯人どう考えても頭が悪い、ひいっ!?

 

 床が抜け、両足が床下に落ち、板が股にはまった。


「ぷっ」と、リアナがかわいらしく笑う。


 コミカルすぎるだろ。


 辱めを受けた当人は、プルプルと震えながら、股にはさまっている板を両手で押さえている。


 美雪の肩に手を置き、

 

やっちまったな

……笑えばいいわ

焼き肉おごってくれればいいよ。とりあえず出られるか?

何かが両足をつかんで、何よこれっ!?

 

 出られないようだ。


 床下を見ると、動物たちのぬいぐるみで埋めつくされている。


 ため息をつき、

 

……出られるだろ? ふざけてんの?

ちがっ! ほんとに出られないんだってば! 何かが足つかんでるの!

 

 真っ赤な顔をして、美雪は訴えてくる。

 

しょうがねぇな。ひっぱってやるよ

ふん

 

 美雪は両腕を広げた。


 彼女の脇を両手で持ち上げる。
 上にひっぱった。
 びくともしない。

 

おもっ! 太りすぎだろ!

太ってないわよ! 変なものが私の足をつかんで離さないのよ!

 

 美雪はぶるんぶるん頭を振って、無罪判決を言い渡す。

 

どうしましょう……

 

 自分のことじゃないのに、リアナは心配そうな顔をする。

 

拙者がかいしゃくしてしんぜよう

 

 言左衛門が腰から刀を抜く。
 すごい闘気だ。
 1発でヤルつもりだ。

 

待って宮本君!? それたぶん私死んじゃうやつだから!

安心せい。ぬいぐるみどもを切り刻むだけじゃ

 

 言左衛門がペロリと刃をなめる。


 地獄の鬼か、お前は。

 

やめたげて! みんな友達なんだよ!

 

 下手すると足を突き刺しかねないので、美雪はイヤイヤした。

 

しょうがない。あっちの部屋に何かあるか探そうぜ

ぬいぐるみの腸まきちらせばよかろうに

いちいち怖いなお前は。犯人お前見たら泣くぜ、きっと

 

 言左衛門とドアの開いた部屋に入った。


 リアナは美雪のそばにいる。


 部屋に入ると、天井からリモコンがつるされている。

 

『あにめみるぅ?』

 

 と、白い紙に汚いひらがなが書かれている。


 いちいち反応するのもめんどいので、リモコンをひっぱった。

 

あらっ?

 

 リモコンについたヒモが抜け、出入り口の扉が閉まる。

 

何が、ぶふっ!?

 

 頭に何か落ちてきた。
 色とりどりの金平糖だ。
 配管の穴から、すごい量で落ちてきている。


 だっ脱出! 脱出方法は!
 糖分に埋もれてしまう!


 電源がテレビに入り、映像が映る。


 萌美は体育座りをして、何かを熱心に見ている。
 視線の先で、魔法少女が、敵の女性キャラに、コブラツイストをきめていた。

 

おいっ! ゲームマスター! なんかゲームが始まってるぞ!

『…………』

おおーいっ! こっち向いてなんか言えっ!

『今いいとこなのっ!』

 

 萌美はリモコンを俺のほうに向け、電源を落とす。


 待て待て! せめてルールの説明してからにしろっ! 放棄はやめて!


 金平糖は喉元まではい上がっている。

 

もしかすると、美雪殿に何かすると助かるやもしれぬな

なんでわかるんだよ!

カメラが美雪殿とリアナ殿を映しているでござる

 

 顔が半分埋まって、両目だけギラつかせた言左衛門が言う。


 映像はリアナと美雪のほうを向いている。


 となると、美雪をあのぬいぐるみ地獄から解放すれば助かるのか?

 

美雪! 早くそこから脱出してくれ!

 

 美雪とリアナの所にもテレビ画面があって、俺たちが金平糖に埋まりつつあることがわかっている。


 仲間を助けるために、行動してくれるはず!

 

嫌よ! そこで死ねばいいわ!

 

 美雪は腕を組んで、はっきりともの申す。


 あいつ! 絶対ぬいぐるみの中が気持ちいいから、出たくないだけだ!
 何? 感触がいいのか?

 

こっちは死にかけてるんだぞ!

私はもうフレンドの一員なのよ! 一生ほのぼのしていたいの! 結婚せずに妄想の中だけで生きていたいの! お金だけちょうだい!

働けや!

 

 癒やしを求めたいのなら、健康ランドに行け!


 リアナが美雪の両肩をつかみ、ズボッと、ぬいぐるみの中から持ち上げた。
 わなが停止し、金平糖が出てこなくなる。


 扉が開き、俺と言左衛門は波にのまれて外に運ばれていった。


 リアナは強い笑顔を作り、

 

大人になりましょうね?

……はい、ママ

 

 美雪は彼女と目を合わせず謝った。