映画チャットノベライズ(笑)

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オープン・ウォーター【ノベライズ版】第3話

 

俳優の紹介

 

門平 善照(かどひら よしてる)。映画で男側の主要人物。20歳の大学生。日本人。細身。

美雪 雪音(みゆき ゆきね)。映画で女側の主要人物。20歳の大学生。日本人でロングヘア。きゃしゃで胸はCカップ

宮本 言左衛門(みやもと ごんざえもん)。映画で門平の親友。20歳の侍。日本人。刀を所持。ボサ髪のチョビヒゲ。

リアナ 恵子(りあな けいこ)。映画で美雪の親友。20歳のお嬢様。外国人と日本人のハーフで、巨乳。体型はスマート。

萌美(もえみ)。映画で殺人鬼(悪役)の立場を取る主要人物。6歳の妖精さん。幼女。小柄で、金髪碧眼。ロングヘア。普段着は白いワンピース。

因幡 雄介(いなば ゆうすけ)。ノベライズの最後に解説を加えるライター。俳優として登場することはない。(と思う)

 

今回の作品紹介

 

inaba20151011.hatenablog.com

 

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 映画『オープン・ウォーター』を紹介

 

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あらすじ

 

 数年前に実際に起こった出来事に基づき、特殊効果やCGは一切使用せず俳優たちが本物の鮫のうごめく海の中で芝居をした異色サスペンス。オープン・ウォーター(開放水域)に取り残されたダイバー夫婦が、肉体的、精神的に極限状況で体験する恐怖をリアルに描く。2004年のサンダンス映画祭で大注目を浴び、低予算映画としては異例の全米スマッシュヒットを記録した。

 

 ワーカホリックの夫婦、スーザン(ブランチャード・ライアン)とダニエル(ダニエル・トラヴィス)は、7ヶ月も予定を延期してようやく取れたバカンで、カリブ海に向かう。

 

 ふたりはダイビングのツアーボート”リーフ・エクスプローラー号”に乗り込む。「目的地は、マジックキングダム。そこで、みなさんを待っているのは―」ボートは他のツアー客で満員。グループの輪に入らず「勝手にやろう」とダニエルは言う。
 

 ダイビングを楽しむスーザンとダニエル。精神的に開放されたふたりは、この貴重なひとときを満喫する。しかし、ダニエルがウツボに見入っている間、海上のボートでは、今、まさに彼らが体験する最も怖い悲劇の序章が始まっていた。ふたりが満足して海面にあがってきた時、すでにスタッフの単純なミスで全員が乗ったと思い込み、ボートは彼らを残して岸に向かって去っていた。

 

海還りした友は怪物となった【チャットノベル】

 

 泳ぎ続けていると、体力を失っていく。


 ゴールの見えない水面だらけの世界。
 精神的にもキツくなってきたので、バタつかせるのをやめた。


 言左衛門は見えなくなっている。


 触手の化け物もだ。


 海水を飲んじまったからか、喉の渇きがひどくなる。


 ひとりになったというのもつらい。


 照りつける太陽の下で、誰もいない水色の世界で、孤独と疲れで身体が圧迫されていく。

 

いたっ!?

 

 足を突っつかれた。
 激痛が走る。


 水面の下は何がいるのかわからない。


 水面に背びれが、にょきっと生えてきた。
 サメだ。
 夏になると、海の事故でメジャーなやつだ。


 言葉が恐怖でつっかえる。


 この場合、どんな対処をすればいいのか、頭の中を検索しても見つからない。


 海なんて、紫外線の有害性がわかってから、家族とだって行ったことない。


 体を硬直させる。


 背びれが俺の周りをグルリと回転し始める。
 狙われている。


 ガチガチと、歯が震えてきた。


 いっそうのこと、早く殺してくれれば楽になるんじゃないか。


 餌が観念したと思ったのか、背びれがすうっと近づき、

 

やあ、門平君。調子はどうでござる?

 

 髪型をモヒカンにした言左衛門が顔を水面から出した。


 しばらく黙ったあと、

 

何してんの?

触手のあるじに刺されてから、生まれ変わった気分になったでござる。髪型もカッコよくなったでござるよ

 

 言左衛門はまた水中にもぐっていく。

 

 ――生きてたか……。

 

 見捨てたという罪悪感がなくなり、孤独という恐怖が薄れていく。


 この際、モヒカンを背びれと見間違えたことは許そう。


 誰も悪くない。
 すべて美雪が悪い。


 女の色気で誘ってやったわ、とか、今頃言ってるだろうから、いかに俺が肉食系ではないことを説教してやらねばならない。


 生きる意欲がわいてきた。


 うん? あいつ、海にもぐったまま出てこないぞ?


 心配になって言左衛門を探すが、どこにもいない。


 時間的に、もう10分以上はたっているはずだ。


 10分ももぐれたら、ギネス記録取れるんじゃないか?


 不安が再び活性化してきた。


 モヒカンが水面にすっと飛び出る。
 ビクッと、する。


 言左衛門が顔を出し、

 

瀬戸内海のタイを取ってきたでござる

はっはい!? それ、捕まえられたのか……

平気でござる。このとおり拙者――エラ呼吸できるようになったでござるから

 

 水面から上半身を出した言左衛門は、全身が魚のような緑色のうろこでおおわれていた。
 両目がタコみたいに水平だ。


 友達は海に適用し、水中で生活できるようになっていた。
 いわゆる、半魚人化である。
 タイを片手で持つと、白身を牙で突き破り、クチャクチャ食べている。


 あかん! 目を合わせたらあかんやつや!


 俺は言左衛門から目をそらした。
 犬は強い者が来ると、目をそらすという。
 生存本能が呼び起こされる。

 

……漁師に捕まらないようにしろよ

そう簡単に、網にはかからんでござるよ。それでは、水中遊泳を楽しむでござる

 

 言左衛門が海の故郷へと帰っていく。
 陸には二度と上がれないだろう。
 大学の単位は取れないから中退だな。

 

 ――あっちぃ……。

 

 殺人的な太陽が俺を照りつける。


 船を探さなければ。


 ふっと、太陽とは逆の方向を見ると、白いヨットが帆を立てている。
 叫んでも声は届かない。
 泳いでいくしかない。

 

 ――行くぞ!

 

 船に向かって泳ぎ始めた。