だらだらとした映画語り【チャット】

映画をチャットにして語っています

スレンダーマン【ノベライズ版】第4話

 

俳優の紹介

 

門平 善照(かどひら よしてる)。映画で男側の主要人物。20歳の大学生。日本人。細身。

美雪 雪音(みゆき ゆきね)。映画で女側の主要人物。20歳の大学生。日本人でロングヘア。きゃしゃで胸はCカップ

宮本 言左衛門(みやもと ごんざえもん)。映画で門平の親友。20歳の侍。日本人。刀を所持。ボサ髪のチョビヒゲ。

リアナ 恵子(りあな けいこ)。映画で美雪の親友。20歳のお嬢様。外国人と日本人のハーフで、巨乳。体型はスマート。

萌美(もえみ)。映画で殺人鬼(悪役)の立場を取る主要人物。6歳の妖精さん。幼女。小柄で、金髪碧眼。ロングヘア。普段着は白いワンピース。

因幡 雄介(いなば ゆうすけ)。ノベライズの最後に解説を加えるライター。俳優として登場することはない。(と思う)

 

今回の作品紹介

 

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 映画『スレンダーマン』を紹介

 

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あらすじ

 

 インターネット発の都市伝説「スレンダーマン」を題材に描いたサスペンススリラー。

 

 アメリカ、マサチューセッツ州の小さな町。レン、ハリー、クロエ、ケイティの4人の高校生は、巷で囁かれる都市伝説「スレンダーマン」を呼び寄せる動画を見てしまう。それは「3度のベルとともに長身の怪人スレンダーマンが現れ、連れ去られてしまう」という内容だった。

 

 半信半疑の4人だったが、1週間後、課外活動中にケイティがこつ然と姿を消してしまう。

 

 出演は「7 WISH セブン・ウィッシュ」のジョーイ・キング、「はじまりへの旅」のアナリース・バッソ、「HOSTILE ホスティル」のハビエル・ボテット。監督は「ラストサマー3」のシルバン・ホワイト。

 

萌美、やっと登場【チャットノベル】

 

 私は大学の図書館で調べ物をしていた。


 門平もきてほしかったのだけど、足が痛いと泣くので、病院に行ってもらった。


 気になったのは、【あの動画】の内容だ。
 30歳代のオッサン。
 警察に逮捕され、元人気動画投稿者。


 やつの正体がわかれば、リアナと宮本を取り戻せるはず。

 

これはっ!?

 

 私はとある1冊の本を手に取り、戦慄が走っていた。

 

 

『ももたろう』

 

 

 小学生低学年ぐらいの子が、私を見上げて読みたそうにしていたけど、無視だ。


 鬼退治に向かう桃から生まれた少年。
 犬、サル、キジをきびだんごという、中毒性のあるお菓子で誘い、まんまと仲間に加えた。
 彼らは鬼ヶ島に向かい、鬼退治という名目で、鬼を皆殺しにして金銭を奪っていく。


 この桃太郎こそ、あの動画で猫に餌をやり、中毒性にさせた、オッサンなのではないだろうか?


 私はこの推理を門平にひろうしたくて、携帯に電話してみた。


 出たのは病院の看護師だった。

 

あの、門平君は……


「ああ、彼女さんですか?」

 

ちっ違いますよ!


「ちょっと、迷惑してるんですよ。彼、急に『何かが飛びついてきた!』って、病室荒らしまわって、お金払わずに出ていったんですから……」

 

 私は門平の彼女ではないのだけれど、愚痴を聞かされたあげく、最後には悪いわけでもないのに謝り、電話を切られた。


 死にたい。


 言左衛門がまだ失踪していなかった、儀式を行った森に向かう私。
 特に理由はなかったんだけど、なぜか足が向いてしまった。

 

あーあ。こういうときに、クールなイケメン男子がさりげなく助けにきてくれないかしら

 

 枯れた葉っぱを踏みながら、木々の間を通りすぎていく。

 

「――そんな少女漫画みたいな展開、絶対ねぇよ」

 

えっ!?

 

 声をかけられたから、振り向いてみると、背中に触手の生えたオッサンが立っていた。


 白いシャツに短パンと、太めのおなかが揺れている。
 髪の毛はほぼ全滅。
 Tシャツの前面に書かれているロゴは、天国。

 

……おまわりさん!!

 

 脳が即犯罪者だと判断し、私は警察に助けを求めるべく、森を走り抜けていく。

 

「失敬だぞ!」

 

ぎゃ!!

 

 足がからまって転んだ。


 触手がすごいいきおいでのびてきた。


 私はお尻をすりながら後ずさり、

 

あっ、あんたが萌美なの!?


「そうだよ。俺が萌美だよ。変なおじさんじゃねぇぞ」

 

いやだぁ!! 触手でいやらしいことされる!!


「言うと思ったけど、やらないね! 別に俺はモラルが高いわけじゃなく、俺は俺しか愛してないからだ! この触手は自分自身を高めるための飾りさ!」

 

邪魔にならないの!?

 

 自慢する萌美に、私はつい叫んでいた。
 かわいらしい名前だけど、見かけはグロテクスな都市伝説級の化け物だ。


 触手の意味がない!

 

「お前に真実を教えてやるよ」

 

 触手のオッサンは私に近づいてくる。


 喉を鳴らす。
 門平たちの居場所を教えてくれるのだろうか?


 オッサンが急に走りだし、

 

「イケメンがクールに見えるのは友達が少ないからなんだよ!! やつらは男からも威圧感があって近寄りがたいから、孤独を味わうしかないのさ!!」

 

ちょちょちょっと!!


「あとイケメンはほぼ確実に浮気してるからなぁ!!!!」

 

いやぁぁぁっ!! 聞きたくない!!

 

 私にオッサンがおおいかぶさってくる。

 

「ぐふうっ!?」

 

 オッサンは私から離れると、口から血を吐き出す。
 Tシャツの胸のあたりから、赤い血が染まっていた。


 私の手には隠しナイフがあった。

 

「いてぇ。やるじゃねぇか……。正確に心臓を狙ってきやがって、あと数センチ、ズレてなかったら、即死だったぜ」

 

 座り込むオッサン。


 私はとどめをさすべく、オッサンに向かっていく。
 現実の醜いものは封殺しておかなければならない。

 

「まっまて……。俺を殺すつもりか」

 

もちろんよ


「くそぉ……。泣きながら悲鳴を上げて逃げるかと思ったら、殺意をため込んでいやがった。軽く言いやがって。だがな。この姿を見ても、その殺意をたもっていられるかな?」

 

 オッサンが光に包まれる。


 まぶしい。
 この神々しい光はなんだ?

 

 

「ふにゃあああああああああああ!!」

 

 

 オッサンは両腕を振り上げ、首を天へと向け、光に飲み込まれようとしている。


 発情期なの?


 なんという汚い声なのだろう。


 オッサンの背が縮んでいき、金髪碧眼の幼女になると、

 

どうじゃこの姿! かわいらしくなった俺に手をだせるかな!? これで俺は刑務所を脱走してきっ、あうちっ!?

 

 私はようしゃなくビンタする。

 

やめろ! その子に手を出すな!

 

 空から大声が落ちてきたので、見上げると、門平、言左衛門、リアナの3人が、大きな木の枝に立っている。


 バックには赤い月が見えていた。


 3人とも背中から触手がはえている。

 


 何その無駄なカッコいいポーズ!

 

美雪ちゃ~ん。高い所、平気になったよぉ~

 

 リアナがのんきに手を振ってきた。

 

ふふっ、やつらは触手と、俺の魅力に取りつかれた者たちだ。触手連合会っていってな。エロは目的としてねぇ。ただカッコよく、動画映えしてればいい。今会員に入れば、ポイント2倍だぜ

 

ばっ、バカなことを言わないで……

 

 私は拳を震わせると、

 

 

なるっ!!

 

 

おっ、おう……

 

 萌美は私の迫力に負け、会員になることを許し、背中に触手を設置した。

 

 こうして私たちは行方不明になった。

 


スレンダーマン【了】

 


――――

 

 

【ライターのコメント】

 

萌美の出番がとことんないですが、実際映画でも、スレンダーマンなかなか出てこない説。精神不安定映像が主体となっているので、そんなに怖くもなく、ホラー初心者でも観れるといううわさです。タイトルが、某ピエロの映画のパクリじゃなけりゃなぁ~と、思う私でした。