だらだらとした映画語り【チャット】

映画をチャットにして語っています

イット・カムズ・アット・ナイト【ノベライズ版】第1話

 

俳優の紹介

 

門平 善照(かどひら よしてる)。映画で男側の主要人物。20歳の大学生。日本人。細身。

美雪 雪音(みゆき ゆきね)。映画で女側の主要人物。20歳の大学生。日本人でロングヘア。きゃしゃで胸はCカップ

宮本 言左衛門(みやもと ごんざえもん)。映画で門平の親友。20歳の侍。日本人。刀を所持。ボサ髪のチョビヒゲ。

リアナ 恵子(りあな けいこ)。映画で美雪の親友。20歳のお嬢様。外国人と日本人のハーフで、巨乳。体型はスマート。

萌美(もえみ)。映画で殺人鬼(悪役)の立場を取る主要人物。6歳の妖精さん。幼女。小柄で、金髪碧眼。ロングヘア。普段着は白いワンピース。

因幡 雄介(いなば ゆうすけ)。ノベライズの最後に解説を加えるライター。俳優として登場することはない。(と思う)

 

今回の作品紹介

 

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 映画『イット・カムズ・アット・ナイト』を紹介

 

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あらすじ

 

 「ザ・ギフト」では長編初メガホンをとるなど多才ぶりが注目される俳優ジョエル・エドガートンが主演のほか、製作総指揮も務めた心理スリラー。

 

 ポール一家は夜になるとやってくる正体不明の「それ」から逃れるため、森の中の一軒家に隠れ住んでいた。そんなポール一家のもとに、ウィルと名乗る男とその家族が助けを求めて訪れてくる。

 

 ポールは「それ」の侵入を防ぐため、夜は入り口の赤いドアを常にロックするというルールに従うことを条件に、ウィル一家を受け入れる。

 

 2つの家族による共同生活はうまく回っていったかに思えたが、ある夜にロックされているはずの赤いドアが開け放たれていることが発覚。

 

 2つの家族に芽生えてしまった猜疑心、そして「それ」への恐怖から、それぞれの本性が次第に露わとなっていく。

 

 監督は数々のインディペンデント映画賞で受賞歴を持つ新鋭トレイ・エドワード・シュルツ。

 

ルールその1:赤い扉を開けてはならない【チャットノベル】

 

 門平善照は閉ざされた地下生活を送っていた。


 世界は滅亡してしまった。
 訳のわからないウイルスによって。


 人類はほぼ死滅し、この地下にいるのは、俺のほかに、リアナ恵子と萌美ぐらいだった。


『それ』はとてつもなく恐ろしい。


 リアナがハンカチを目元にあて、

 

今日は悲しかったわね。あなたの祖父が感染して死んでしまって

じいじ、死んじゃったの?

 

 萌美が食卓に腕を置いて、悲しそうに顔を伏せる。

 

 俺は感染した祖父をバックドロップで昇天させ、下着をいただいた。
 トランクスタイプの下着で、前々から狙っていたものだった。


 萌美に現実の厳しさを教えてやろうと、祖父の死にざまを見せたのだが、爆笑していた。

 

 リアナが机の上に、『ヘビーチキン』をのせ、

 

さっ! たくさん食べましょ!

わーい! いっただっきま~す!

 

 萌美はかわいらしい口で、チキンにかぶりついた。


 そこから唐揚げパーティーが始まり、祖父の悲しみをふきとばすため、だいたい3皿たいらげたところで、胃もたれした。
 油がすごすぎた。


 チキンは俺たちが育てたものだ。
 オーガニックである。(意味はわからんが)


 もし人類が滅亡の危機にひんしてなければ、第二のケンタッキーフライドチキンを作り上げることができたかもしれない。

 

 おなかいっぱい食べ、萌美が眠ったところを見計らって、リアナの部屋に入ろうとしたら、ほほ笑みながらドアを閉められてしまう。


 もう数年は一緒にいるんだから、いいかげんそういう関係になってもいいんじゃないのと思いつつ、今夜もひとりの夜をすごした。

 

 そう、リアナは大学の友達でそれ以上の関係じゃない。


 萌美にいたっては、なぜか俺を父親と呼び、「認知して!」と言われちゃったので、俺の子にした。
 かわいさに負けたといえる。

 

 

 俺たちはもう家族同然の付き合いだった。

 

 

 祖父から「お前は俺の子じゃない」と言われる悪夢にうなされ続けていると、ドアが突然開いて、萌美が入ってきた。


 俺は手で眠い目をこすりながら、

 

どうしたんだ? またもらしたのか?

違うもん! もらしてないもん! ちょっと出たけど!

 

 顔をふくらませながら、再びやってしまった萌美。


 股間の筋肉がゆるいのかな?


 大人になったらどうなるんだろうと、想像するだけで怖くなる。

 

玄関から物音がするよ

えっ!?

 

 俺は飛び起きた。


 夜になると、『それ』がやってくる。
 だから、家族でルールを決めていた。


 夜中にやってくる『それ』は何かわからないが、とんでもなく凶悪で、とんでもなく凶悪だと聞かされていたからだ。(それ以上感想が浮かんでこない)


 病原菌を運んできた原因にもなったらしい。


 赤い扉に、夜は近寄ってはならない。
 それは俺たち家族のルールだった。

 

 銃を持ち、病原菌予防のガスマスクをつけて、出入り口を目指す。


 音がした。


 懐中電灯を照らしてみると、何かをかぶった男が、光に驚いて、手で顔を隠した。

 

貴様!

 

 男が頭にかぶっていたのは、干しておいた俺の下着(トランクスタイプ)だった。


 俺は銃を振り上げ、男の頭をなぐった。
「おじゃる!?」と鳴いた男は気絶したので、袋をかぶせて、外に連れ出した。


 感染した危険性がある。


 チョンマゲの男を木にくくりつけ、仲間がいないかどうか確かめてみる。
 家に帰り、木造の壁のすきまから男をながめた。


 意識を取り戻した男は、助けを呼び続けていた。
 俺は銃をかまえ、目を細めたまま、男の動きを警戒していた。

 

 

 夜が明け、朝になった。


 マスクを外して爆睡していた俺は、パンケーキの匂いに目覚め、リアナと萌美と一緒に、ケーキをほおばりながら外に出た。


 ラジオ体操第二をしていると、木にしばりつけていた男を思い出した。


 頭にかぶせた布を外すと、チョンマゲ男は苦しそうに息を吐きながら、

 

拙者は悪者ではござらんよぉ……

 

 泣きそうな声で訴えてくる。


 夜中にひとりっきりなので、俺なら気が狂ってるな。
 忘れてたけど。


 リアナはパンケーキをもしゃもしゃ食べながら、

 

あらかわいそう。おなかすいてるでしょ? パンケーキはいかが?

いや、今は、何か食べたい気分ではござらんゆえ

えんりょしないで

 

 チョンマゲ男の口にパンケーキをつめこんだ。


「おぶっ!? おぶぶっ!!」男は口をふさがれたので、鼻から息をふきだした。

 

まだ足りないんだね。萌美は耳から入れてあげるね!

 

 と、萌美は男の耳の穴にパンケーキをつめこむ。


 チョンマゲ男はしばられていない両足をばたばたさせ、涙目で俺を見上げてきた。

 


 ふふ。まったく。母性にめざめたのかな。

 


 俺は感動して涙した。