だらだらとした映画語り【チャット】

映画をチャットにして語っています

【ざっくり映画紹介】『プラットフォーム』【その4パンナコッタ】

 

*注意! このざっくり劇場は映画のストーリーにそっていますが、コメディ調で映画本編との乖離があります。

 

 

 

俳優の紹介

 

門平 善照(かどひら よしてる)・・・男子高校生

美雪 雪音(みゆき ゆきね)・・・女子高校生

ベルシュタイン・・・女子留学生

萌美(もえみ)・・・妖精さん

女神(めがみ)・・・宗教団体『御母様』幹部

 

今回の作品紹介

 

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 映画ざっくり劇場

 

*注意:このざっくり劇場は過去に記事にした『プラットフォーム』という映画をざっくり紹介しており、本編と内容は乖離があります。

 

門平「ほらっ! 食い物はやる! 俺たちに近寄るな!」

 

ベルシュタイン「『ベルシュタインバスター』!」

 

 ベルシュタインは言うことのきかない相手の足をふうじこめ、体を裏替えしにして、自分の肩車にのせ、首骨と背骨を折っていた。

 

 しばらくは順調だった。

 

 おかしいのは250層からだ。

 

美雪「えっ? ちょっと! 250層じゃなかったの? 台止まらないわよ?」

 

 台、どんどん下へと降りていく。

 

 人の血まみれな死体が増えていく。

 

ベルシュタイン「どういうことですの?」

 

門平「誰もいないと思われている階層じゃ、台は止まらない」

 

美雪「なんでみんな血まみれなの? 何!?」

 

 下の階層から悲鳴。

 

 つばを飲み込み、台からのぞく。

 

 熊が立っていた。

 

 いや、あれは、女性、か?

 

ベルシュタイン「あれは……」

 

門平「知ってるのか?」

 

ベルシュタイン「魔理姑《まりこ》」

 

門平「誰?」

 

ベルシュタイン「旦那が働かず、生活に疲れた主婦よ。あんなに変わり果てて……」

 

門平「えっ? あれ、ストレスでああなってんの? ものすごい筋肉なんだけど?」

 

ベルシュタイン「彼女がパートで働いているスーパーの試食コーナーで、たまに買うとみせかけて、試食して、そのまま逃げ帰ってあげてた仲よ。かわいそうに。ここで私が終わらせてあげますわ!」

 

門平「金持ちなら買ってやれよ!」

 

ベルシュタイン「とう!! 『ベルシュタインアタック!!』」(台から飛び上がる)

 

魔理姑「ふしゅるるうるるるるるうるるるっ!!!!」

 

 ベルシュタインの攻撃に気づいた、魔理姑が獣のようにうなる。

 

 日頃のストレスに獣化してやがる。

 

男「ちぇすとぉ!!!!」

 

門平「おわっ!?」

 

 いきなり刀が振り下ろされる。

 

 魔理姑と一緒にいたやつか? よく生きてたな!

 

男「魔理姑さんは誰にも渡さない!」

 

門平「えっ? 不倫相手? あぶねぇ!」

 

 俺は刀を両手で受け止めた。

 

 男は力を込め、俺を真っ二つにしようとしてくる。

 

門平「萌美ちゃん!! こいつ食べちゃって!!」

 

萌美「むにゃむにゃ。おやしゅみい」

 

門平「全部食っとる!?」

 

 萌美はいつのまにか元の幼女に戻り、台にあった食べ物は全部食べられていた。

 

 おなかがいっぱいになったのか、萌美は台の上で寝る。

 

門平「ベルシュタインさん!」

 

ベルシュタイン「『ベルシュタインキャメルクラッチ』!!」

 

魔理姑「ぐわあああああああああああああっ!!」

 

 ベルシュタインは魔理姑の背中にとりつき、首を両手で持ち上げて、背骨を折ろうとしている。

 

ベルシュタイン「どうなの魔理姑!! これがあのとき、私に試食させなかった痛みでしてよ!!」

 

門平「買ってやって!! 美雪さん!!」

 

美雪「ラーメンがないわぁ~」

 

 美雪はラーメンのお椀を持って絶望している。

 

 あかん! 死んじゃう!!

 

男「ぼくと魔理姑さんは二人でラーメンを食べあった仲なんだ! 邪魔はさせ、ぐはっ!?」

 

美雪「あんたが上でラーメン食べてた犯人ね!」

 

 美雪がお椀を男に投げつけ、頭部に直撃した。

 

 そのあと鈍い、背骨が折れる音が聞こえた。

 

 戦いが終わり、俺たちは台の上で倒れていた。

 

 食事はすべて萌美ちゃんに食われてしまった。

 

 気づいたら、一番下の階についていた。

 

美雪「……ラーメン屋に行きましょ」

 

ベルシュタイン「……そうですわね」

 

門平「……そうだな」

 

 俺とベルシュタインも美雪と一緒に台から降りる。

 

萌美「ふにゃふにゃ」

 

 萌美はまだ寝ていた。

 

門平「萌美ちゃんはどうする?」

 

ベルシュタイン「彼女は『パンナコッタ』よ。デザートとして上の階の人たちにお届けしましょう。萌美ちゃんが目覚めたら、そこにあるものすべてを食らうわ」

 

門平「阿鼻叫喚だな」

 

 台がすごい勢いで、上にあがる。

 

 萌美という『パンナコッタ』をのせて。

 

 たくさんのごちそうに、彼女の暴走は止まらないだろう。

 

美雪「明らかね。もしラーメン屋が近くになかったらどうする?」

 

門平「コンビニ行って、袋めんを買うさ」

 

(完)

 

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