だらだらとした映画語り【チャット】

映画をチャットにして語っています

ジグソウ ソウ・レガシー【ノベライズ版】第3話

 

俳優の紹介

 

門平 善照(かどひら よしてる)。映画で男側の主要人物。20歳の大学生。日本人。細身。

美雪 雪音(みゆき ゆきね)。映画で女側の主要人物。20歳の大学生。日本人でロングヘア。きゃしゃで胸はCカップ

宮本 言左衛門(みやもと ごんざえもん)。映画で門平の親友。20歳の侍。日本人。刀を所持。ボサ髪のチョビヒゲ。

リアナ 恵子(りあな けいこ)。映画で美雪の親友。20歳のお嬢様。外国人と日本人のハーフで、巨乳。体型はスマート。

萌美(もえみ)。映画で殺人鬼(悪役)の立場を取る主要人物。6歳の妖精さん。幼女。小柄で、金髪碧眼。ロングヘア。普段着は白いワンピース。

因幡 雄介(いなば ゆうすけ)。ノベライズの最後に解説を加えるライター。俳優として登場することはない。(と思う)

 

今回の作品紹介

 

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 映画『ジグソウ ソウ・レガシー』を紹介

 

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あらすじ

 

 猟奇的な殺人鬼ジグソウによって密室に閉じ込められた人々が生存をかけたゲームに挑む姿を描き、「世界でもっとも成功したホラーシリーズ」としてギネスブックにも記載された「ソウ」シリーズの7年ぶりとなる第8作。

 

 監督は「プリデスティネーション」で知られる双子の兄弟ピーター&マイケル・スピエリッグ、脚本は「ピラニア3D」のピーター・ゴールドフィンガー&ジョシュ・ストールバーグのコンビが担当した。

 

 ある密室に男女5人が監禁される。5人は目の部分をくりぬいたバケツを頭にかぶせられ、身体は鎖につながれており、対面する壁には一面に鋭い刃が光っていた。

 

 一方、刑事のハロランとキース、検視官のローガンとエレノアは、町中の公園で発見された死体を検証していた。死体の無残な様子から10年前に死んだはずのジグソウの手口が浮かび上がり、死体に埋め込まれていたUSBメモリを確認すると、「ゲームは始まった。4人の罪人が犯した罪が償われるまで終わらない」というジグソウの声が響きわたる

 

第3の試練チョコレートミキサー【チャットノベル】

 

 罠から脱出し、偶然口に入った金平糖の甘さを転がしながら、次の部屋に入る。


 カビ臭い布をかぶった、俺の背丈を超えた何かがある。


 となりには、子供が乗る、アニメ調のクマの自動車らしきものがあった。

 

わあっ!

 

 美雪が目を輝かせて、クマの乗り物に近づく。


 動物好きか?


 20歳になっても心は少女である。

 

なつかしいっ! 子供の頃、パパとよく一緒に行った遊園地にあったわ!

お金入れたら、音楽が鳴って動くやつだな。俺も乗った記憶があるなぁ。100円ぐらいだっけ?

ううん! 1万円もらうの! 強くしばいたら、猿ぐつわから悲鳴を上げるの!

 

 美雪はキラキラとした笑顔で言う。


 うん。パパはものほんじゃないな。


 大人の世界の遊園地に行ったんだろう。


 美雪がベタベタさわっていると、何か見つけたようだ。
 MP3プレーヤーだ。

 

何これ? オッサンの悲鳴が収録されてるの?

おぞましいホラーだな

えいっ!

 

 美雪が再生ボタンを押すと、足がガクンと揺れた。

 

へっ? うわあっ!?

 

 持ち上げられ、布が同時にはがされる。
 縄が俺の足に巻きついている。


 あらわれたのは、台所で見る、ミキサーみたいな装置だった。


 そこへゲームセンターにあるクレーンみたいに運ばれる。

 

『にゃにゃにゃにゃにゃっ! ……えっと? なんだっけ? うーん』

 

 萌美がセリフを考えている。


 ちゃんとセリフの練習してから録音してっ!


 ミキサーから茶色い液体があふれ出してきた。

 

『クイズ! その茶色いものなんだと思う? 甘くて、おいしいものだよ』

えっ? チョコレート?

『そう。宇宙を創成するビッグバン』

壮大すぎないっ!?

 

 リアナが萌美にツッコむ。


 完璧にチョコレートだろうがっ!


 逆さづりだから、鼻水が脳みそに入り込みそうだ。

 

『大丈夫。チョコはあとでスタッフがおいしくいただくから。ちゃおっ!』

 

 音声が切れる。


 言って! どうすれば解放されるのか、ヒント言って!!
 肝心なとこ録音し忘れてるっ!

 

ふぬっ!

 

 言左衛門が刀を抜き、ミキサーに振り下ろす。
 びくともしない。
 両手が痛いのか、刀を床に落としている。

 

貸して。私がやるわ

 

 美雪が刀を拾う。

 

黒船に立ち向かうと申すのか?

そうよ。――ギブミーチョコレート

 

 美雪は仲間たちに向かって、カッコよくウインクした。


 それ使い古されてるほど言われてる、敗戦国の遠ぼえ!
 負けが確定している。

 

はっ!

 

 美雪はミキサーに向かって、刀を持ち飛び上がる。
 つり上げられている俺に届かず、巨大ミキサーの表面に体を強打。
 鼻を押さえ座り込んだあと、テヘペロをして、脚立を持ってきて、リアナと言左衛門に支えてもらって俺に到達した。

 

待たせたわね!

ほんとにね! 十分はたってるぞっ! もうすぐチョコにはまるっ!

 

 その間、俺はチョコレートに頭を突っ込みつつあった。


 美雪は刀を肩にのせ、

 

で。どうすればいいの?

ええっ!? その刀はなんのために持ってきたの!?

なんとなく

エンジンみたいなやつ刺してくれ! たぶん止まる!

あっ、これ?

 

 美雪は「えいっ!」と、俺をつり下げている滑車のモーターに刀を一撃。
 刀は強度に耐えられず、剣身が折れて飛んでいき、言左衛門の額に切っ先が刺さった。


 リアナの悲鳴が響き渡る。

 

ふう。ごめん、助けらんないわ

何しにきたんだよ!!

 

 チョコレートが髪の毛にふれ始めた。


 美雪はクラッと体を揺らすと、ミキサーから地面に落ちていった。


 言左衛門は死にかけてるし、リアナは気絶している。


 首を曲げてエンジンを見上げると、小さな影が立っている。
 アニメ調のリスのかぶりものをした幼女だ。

 

やっぱりチョコもったいないから、にいには気絶させて連れてくね

 

 巻き下げから、巻き上げに変わった。
 俺はつり上げられていく。


 前歯の飛び出した、リスのかぶりものをした幼女は、鉄の棒をパンパンと手でたたきながら、俺が持ち上がるのを待っていた。
 殴られて気絶させられるやつだと、俺は気づいて覚悟を決めた。