だらだらとした映画語り【チャット】

映画をチャットにして語っています

ハンティングパーク【ノベライズ版】第3話

 

俳優の紹介

 

門平 善照(かどひら よしてる)。映画で男側の主要人物。20歳の大学生。日本人。細身。

美雪 雪音(みゆき ゆきね)。映画で女側の主要人物。20歳の大学生。日本人でロングヘア。きゃしゃで胸はCカップ

宮本 言左衛門(みやもと ごんざえもん)。映画で門平の親友。20歳の侍。日本人。刀を所持。ボサ髪のチョビヒゲ。

リアナ 恵子(りあな けいこ)。映画で美雪の親友。20歳のお嬢様。外国人と日本人のハーフで、巨乳。体型はスマート。

萌美(もえみ)。映画で殺人鬼(悪役)の立場を取る主要人物。6歳の妖精さん。幼女。小柄で、金髪碧眼。ロングヘア。普段着は白いワンピース。

因幡 雄介(いなば ゆうすけ)。ノベライズの最後に解説を加えるライター。俳優として登場することはない。(と思う)

 

今回の作品紹介

 

inaba20151011.hatenablog.com

 

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 映画『ハンティングパーク』を紹介

 

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あらすじ

 

 殺人トラップだらけの公園に閉じ込められた人々の恐怖を描いたサバイバルスリラー。

 

 銀行強盗犯の人質となり、車で山奥へ連れて来られたビビアン。しかし謎の男に狙撃されて強盗犯は死亡し、ビビアンも薬を嗅がされて気絶してしまう。

 

 目を覚ました彼女は、自分が鉄柵で囲まれた広大な敷地内に閉じ込められていることに気づく。そこは殺人鬼が拉致してきた人たちを様々な殺人トラップで狩って楽しむ、恐怖の虐殺公園だった。

 

 ガスマスク姿の殺人鬼に人々が惨殺されていく中、逃げ惑うビビアンはさらに恐ろしい光景を目の当たりにする。

 

 主人公ビビアン役に「ラスト・エクソシズム」のアシュリー・ベル、殺人鬼役に「コンプライアンス 服従の心理」のパット・ヒーリー。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2017」上映作品。

 

誰のモノマネかわからない【チャットノベル】

 

 正義感に燃え上がり、私は助けを呼ぶ声の主に走っていた。
 壊れた車が捨てられてある。
 自然現象で壊れたというか、破壊されたような跡があった。

 

助けてくれ!

 

 声がしたほうに行くと、門平が地面に座って動けないでいた。

 

大丈夫! うっ!?

 

 門平の足を見てうなった。
 水あめのようなものが、足にからみついている。
 ベトベトしていて、気持ち悪い。

 

よかった! 助けてくれ!

 

 門平が私を見つけ、手をのばしてくる。
 手からねばっこい液体がたれていた。
 正直さわりたくない。

 

あなたはなんでここにいるの?

 

 距離をとりつつ聞いてみる。

 

車でアルバイト先まで運転していたら、幼女が道端を歩いていたんだ。かわいいから、車を止めて、話しかけたら、突然口にキャンディーを突っ込まれて、気絶させられた。気づいたらここにいたんだ

イタズラしようと思ったのね

いやなんでだよ!? 違うわ! 確かに普段はあんまりそういうことはしないけど、あの子を見てたらそんな気になったんだよ!

 

 門平はあせってツッコんできた。


 うそだ。

 幼女を背中にのせて、お馬さんごっこをするのが好きな人に違いない。


 情報を聞き出して、見捨てよう。

 

ここから逃げ出す道はないの?

はあっ、はあっ……このあたりには、十メートル以上のフェンスがあって、魔法がかかってるから逃げ出せない。途方に暮れていると、あいつがやってきて、俺を罠にはめたんだ。まるでお兄ちゃんを確保したかのように

そう。じゃ、そういうことで

えっ!? ちょっと待て! 助けてくれよ!

じゃ、おもしろいモノマネしてみて

えっ!?

 

 門平の目が踊る。
 どんなモノマネで私を楽しませてくれるのだろう。
 助ける気はないけど。


 門平が梅干しを食べたように、しょっぱい顔をして、

 

そんなこと言ったって、しょうがないじゃないか

誰かわかりません。さようなら

 

 立ち去ろうとした。
 聞いたことあるけど、本当に誰かわからない。
 助ける気はまったくないけど。

 

大丈夫! 妖精はやっつけたわ! 助けを呼んでくるから! けっしてベトベトしてて気持ち悪そうだから、助けたくないわけじゃないのよ!

それが本音かよ! 待てぇぇぇっ!

 

 叫ぶ門平をおいといて、私は出口を探し続けた。


 不気味な小屋があった。
 塗装のはげた馬の銅像が置いてある。
 転がっているのは、お尻にキャンディーの棒を突っ込まれた人形だ。


 さび付いたドアを開け、小屋に入る。
 静かだ。誰もいない。


 小屋の中に入ると、不気味な人形たちが出迎えてくれた。
 みんなお尻にキャンディーが突っ込まれている。
 甘い匂いが吐き気をもよおしそうだった。

 

『助けてくれぇ!』

 

 突然、門平の声が響いた。
 無線だ。
 スピーカーから音声が飛び出している。

 

『そこにいるんですね? お姉ちゃん』

 

 妖精さんの声がした。
 生きていた。
 しまった。あわててたので、死んでるかどうか確認していなかった。
 がんじょうなガスマスクのおかげで助かっていたのか。

 

『いやぁぁぁぁぁぁ!! ベトベトするぅ!!』

 

 門平が苦しんでいる。
 水あめを頭からかぶされているに違いない。
 笑える。

 

『もうすぐそこに行きますから、まっててね』

 

 無邪気な声色で、萌美は怖いことを言う。

 

『お兄さん。最後にモノマネしてください』

『母さん、そんなこと言ったって、しょうがないじゃないか、ぎゃあああああっ!!』

 

 えなり君!? 思い出したわ、えなり君だわ! 彼もういい年だから、誰もわからないわよ! はっ!?


 小屋の外で動く気配を感じた。